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アクトシティ2017.12.12

皆様、師走らしい寒さが到来してきました。今年の冬は大寒波がきそうですね

風邪などひかないようお気お付けください。火曜日は西脇が担当いたします。

25年程前アクトシティのJVの仕事で現場監督として3年弱現場管理を任されていました。

その頃のお話をさせていただきます。

アクトシティの工事は、3街区に大きく分かれていて私の配属された街区は15-2街区

アクトタワーのあるエリアで主に最初の一年は超高層ビルの鉄骨班残り二年はホテルオークラの

29Fのプールアスレチックスゾーン30Fのラウンジ パガニーニ31Fのレストランゾーン さざんか山里

の内装工事の担当になりました。アクトタワーの工事費は900億円アクト全体では1600億円の

大型工事です。

当時バブル崩壊の直前でまだまだ世の中は好景気に浮かれている時代でした、最初に配属になった超高層ビルの

鉄骨の仕事は見るもの聞くもの全て初体験(スーパーゼネコンの中でも経験できず終わる人が殆どらしい)

当初はどう現場管理をしていいものかさっぱし見当がつきませんでしたが、鹿島の担当の課長さんの指導で

何とかこなす事ができましたその当時の課長さんは現在鹿島建設の社長さんを務めております。

そんな凄い方と何年か一緒に仕事が出来た事はその後の私に建築屋人生に大きな影響を及ぼした事は

言うまでもありません。

少し建築的な話をさせてもらいます、アクトタワーの構造は五重の塔の構造に類似しているようです。

建物の真ん中にあるコア部を楕円上にスーパートラスが囲むように造られてます、

コア部に使われているBOX柱の肉厚はなんと80mmもあり212.77mの建物の心柱を構築

しております。

もう一つ重要な構造物として筋違があげられます、アクトタワーにも筋違があり木造在来工法でも

最近使われている制震ダンパー付の筋違の役割を十分に発揮しているアンボンドブレスを採用しております。

この筋違材は鉄骨のBOX材にアンボンド材を入れ廻りをコンクリートで巻く方法です。簡単に言うと

アスパラの肉巻きを想像して貰うとわかりやすいです。アスパラがBOXの鉄骨材肉巻きがコンクリート材

です。此れにより引張力と圧縮力を同時にに補える構造になります。コアを支える重要な部材になり

超高層の揺れに対する対策に十分にこたえております。

マニアックな話最後までお付き合いいただきありがとうございます。

次回もアクトシティのお話を少々・・・・

 

 

 

 

 

 

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